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「先染めの布」とは、織り始める前の糸の段階で染色されて、織り上がった後には染色しない布のことで、「後染めの布」とは、織り始める前の糸が染色されているかいないかに関わらず(普通は染色済の糸)、織り上がった後に染色する布のことです。
ラオスのパービアンの中には、「古い感じ」や「渋い感じ」を出すために、先染めのものに後染めを施すことがよくあります。外国人(特に日本人)は「古い」や「渋い」に弱いことが知られていて、市場等では、後染め布を「古いものだ」と言ってよく勧められますが、実際に古いパービアンには後染めのものはほとんど見かけません。
ここでは、先染めだけと後染め済みのどちらが良いかということは問題にしませんが、後染めの布は、当店には、ちょっと厄介です。まず、染めにムラが出来やすいので、とても注意して商品の善し悪しを査定しなければいけません。また、全く新しい後染めをする場合は(例えば、ある色の生地を違う色に後染めする場合)、色が混ざって何色になるのか、また先染めの色がどう変化するのか、また識別できなくなる(つぶれる)のかなどが予測できません。特に自然染色の場合は「冒険」です。ですから、発注する際は、後染めの布の場合、こちらからの要求は大雑把で、殆ど職人への「おまかせ」状態になってしまうのです。出来上がった布を見て、職人と一緒に「後染めしなきゃ良かったね。」と言い合うことは良くあることです。そういう問題があってか、一般に高級なパービアンには後染めはしないようです。上手く行かなかったら、痛手(絹糸はラオスでも高価です)ですから。
しかしながら、上手く行った後染めの布は、本当に素敵な色に仕上がります。以下に見本の写真を載せましたので、参考までご覧ください。皆さんはどちらがお好みですか?
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