ラオスの風景(4)-パービアンのある風景-

 

 パービアン(細布)は、ラオスの代表的な特産品のひとつで、当店でも多数取扱っていますが、現地では実際にどのように使われているのか、ちょっとご紹介します。
 左は、ラオスのある知人宅ですが、壁にはパービアンが掛っています。この家は洋風の造りのため、白い壁に鮮やかなパービアンがくっきりと映えて印象的ですが、ラオスの一般の家の壁は少し違う趣きです。パービアンは、本来、壁に掛けて飾るための布ではありませんが、このような使い方が近年多く、一般の家庭にも段々と広まっているようです。

 
   
 上は、結婚式の新郎新婦です。
パービアンは本来(近代の使われ方として)、このように儀式の席で身につけるもので、写真のように襷掛けにします。男性と女性では着方が異なり、男性は結びつけて、女性は重ね合わせるようにします。余談ですが、写真は「バーシー」という儀式の最中で、新郎新婦の手首には白い紐がたくさん巻かれています。式の参加者全員によって巻かれたもので、当人を祝福するおまじないのようなものです。「バーシー」は結婚式に限らず、様々な人生の節目に行います。日本の「縁結び」や「結納」「シメ」などの言葉に通ずるものを感じました。
 

 左は、また違う場面でのパービアンです。男性のパービアンが3人同様で印象的ですが、女性の鮮やかな柄と異なり、儀式で一般に男性が着用するパービアンは、このように「ギンガム・チェック」みたいな綿布で、不思議なくらいどれも一様です。
 これは家族の記念撮影です。出産と長男の帰省が重なったので、親戚を集めて「バーシー」を開催しました。

 
 以下は、「タートルアン祭」というラオス最大のお祭りでの写真です。
この日は、全国からお坊さんが集まる儀式のために、大勢の人々が集まって「寄進」を行います。参加者はパービアンを着用することが礼儀です。
 左側に立っている男性のパービアンは、ひとつ前の写真とは違って珍しいです。

 
 これも、「タートルアン祭」のひとコマです。金持ち風のオバさま方は、仲良く同じ髪型ですが、各々の違った趣味のパービアンをご着用です。ハイカラ趣味の方々だと思います。
 右側の女の子は襟付きシャツに渋い色のパービアン。あまり見ないコーディネイトです。
 


 左の写真の少女は、とても大人しく座っていました。パービアンがぴったり決まっています。右の敬虔なお祈りの男性は、定番柄の綿布をご着用です。裸足で長い間こうしていました。


 以上、ラオスでのパービアンの典型的な使い方をご紹介しましたが、便利な布なので、現地でもショール等の利用があって当然だと思います。ただ、気候が温暖でその必要性が薄いことと、やはり高級品なので普段使いにはしづらいという事情があると思います。反面、外国人がショールにしているところは良く目にします。