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浮紋織と縫取織の違いがよくわからないのですが、教えてもらえませんか?
「浮紋織」は、「浮織」とも呼ばれていますが、模様になっている糸が地布から浮いて見える(立体的になっている)ことで織柄を表現する技法です。日本の有名な織物としては「博多織」などがあります。「経糸の浮紋織」と「緯糸の浮紋織」があり、その両方を当店の商品で見る事ができますが、圧倒的に「緯糸の浮紋織」が多いです。緯糸は布幅をきめる糸ですが、その一部(所々)が横方向(左右)にのみ、表面に浮いて見えるように織り上げるものが「緯糸の浮紋織」です。その場合、横方向の色は同じ色です。
「縫取織」は、模様を表現する糸が地布から浮いて見えることが「浮紋織」と同様で、このため「浮紋織」の範疇に入れる説もあるようですが、「浮紋織」が、「経糸」または「緯糸」の生地糸を使って織柄を表現するのに対し、「縫取織」は、縦横方向に制約される事なく、地布とは別の色糸を部分的に織込んでいく事が特徴です。生地糸の隙間を色糸を手指で通して縫取っていくような作業から「縫取織」と呼ばれますが、「刺繍織」とも呼ばれるそうです。
ラオスなどで、パービアンを織るのに使用される「垂直紋綜絖織機」は、「綜絖(そうこう)」と呼ばれる「組み紐」を使って、足踏みを繰り返しながら緯糸を織込む事で、半自動的に「浮紋織」の柄を織り上げる事ができますが、「縫取織」の場合、織柄に応じて手で色糸を入れていくので、手間が掛かる熟練を要する技術です。
「浮紋織」か「縫取織」か、どちらの技術を使うかは、布の織柄の色分けによります。「浮紋織」は、縦、または横方向だけに色を変えることができるのに比べて、「縫取織」は、縦横にこだわらず部分的に色を入れるか事ができるので、複雑な色柄を表現できます。反面「浮紋織」は、色を変えずに(地色と同様)模様を立体的にだけ表現する(日本の浮紋織に多く見られます)のにも向いています。
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